家づくりでは、ライフスタイル、ライフサイクルという言葉をよく使います。この両方に十分配慮しなければならないのがお年寄りの個室です。お年寄りの個室を考える場合、ライフスタイルに関しては、畳に布団を敷いて寝るのかベッドで寝るのかが重要です。それによって和室か洋室かが決まりますし、収納のありかたや照明方法も違ってきます。ライフサイクルに関しては、人生の第4コーナー以降を豊かに過ごすことのできる環境づくりが重要です。採光・通風はもちろん、トイレや浴室の位置、家族との団槃の場のあり方、生活時問帯のズレによる音の問題などがからんできます。お年寄りの個室には細部にわたる配慮が欠かせませんが、老人だからといって特別扱いが必要なわけではありません。普通に住みやすいことが大事なのです。特に、段差のないバリアフリー、断熱性や遮音性に優れた室内空間は、お年寄りだけでなくあらゆる年齢の家族にとっても快適なものです。家をつくるとき、部屋数やスペースの配置ばかり気にする人がいますが、住まいの性能もしっかり考えておく必要があるでしょう。