覚醒剤などの薬物を使用すると、その薬物は血液といっしょに髪の毛のなかに入っていく。髪の毛に入ってしまうとそこから先はもう出口がない。そこに薬物は固定されてしまうのである。もうひとつ、髪の毛は毎日キチンキチンと伸びているので、時間的な推移も記録されてしまう。これから薬物の使用期間の推定が可能になる。まず、薬物使用被疑者の髪の毛をとり、根元から一定間隔に切断し、その各々を分析する。すると、その薬物の発見された位置により、いつからクスリをやっているかが判定されるという仕組みなのだ。容疑者が、イヤほんのツイ出来心で、シャブなんてぇのは初めてなんです、とかなんとか言い訳をしたとしても、毛髪検査で、何だおまえずいぶん前からやってんじゃねぇか、ということが一発でわかるという寸法である。このような、毛髪を用いた乱用薬物の検出は、覚醒剤だけでなく、モルヒネ、ヘロイン、コカインなどですでに実用化されている。
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