予備校の各講座では、まるまる1年をかけて1冊のテキストを1回だけ終了させることになります。このやり方だと効率が悪すぎますし、あれもこれも手をつけるから、偏差値60の賢い生徒なら、すべてを平行してやっても、なんとかこなせるかもしれません。もともと基礎も発展も頭に入っている場合が多いからです。そうでない大半の平民生徒は、まず「基礎講座」からして身についていない。多少は頭に入ったつもりでも、まだまだ完璧ではありません。土台がぐらついているのに、そこへ「発展講座」と「応用講座」を詰め込んで、果たして偏差値があがるのでしょうか。建物でいえば、「基礎講座」は家の土台です。「発展講座」は骨組み、「応用講座」は外装・内装でしょう。当然のことですが、土台に敷き詰めたコンクリートが不足していたり、埋まっていないところへ骨組みを組んでも家は建ちません。運良く土台ができても、骨組み用の柱の数が足りなかったり、細すぎたりすれば、家は早晩崩れるでしょう。内装・外装までたどり着く以前に崩壊してしまう家が多すぎるのです。