東京からこれだけバスに揺られてテヘランまで辿り着いた身にしたら、どこかバスというものが走っていない国に行き、「ああいう乗り物に二十時間も乗るなんていうのは、人の道をはずしてるね」などといい放ちたい心境なのだ。戸惑っていたのは、テヘランのバスターミナルに平気で入り込んでいる国際バス感覚だった。西アジアから中東、そしてロシア、ヨーロッパは確実にバスでリンクされていたのだ。テヘランでこんなぐあいなのだから、この先のアンカラやイスタンブールに行ったら、バスの行き先はもっと増えてくるのだろう。
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僕らは東アジアや東南アジアがハイウェーを走るバスでつながってきたことに将来を感じとってもいたが、アジアの西側からヨーロッパにかけては、すでにごく普通の交通手段として国際バスが定着していたのである。